酒、女、歌
若い方々のなかで、アルコール離れが進んでいることは、綺麗な世界にあこがれる健康で美しい皆様の、いまどきの価値観として自然の成り行きかもしれません。しかし実は、綺麗なばかりが世界のすべてではなく、泥臭くごちゃごちゃと猥雑で面倒かつ疲弊させられ、場合によっては危険なのが世界の残り半分、いや殆どかもしれません。日々生々流転する現実世界に対して生成AIの回答ではごく一部にしか対応できません。
このぷかぷかといろいろな出来事がつぎからつぎへと浮かびあがり、危険な怪獣達が待ち受ける、清濁併せた大海原を無事に航海するための道具が、アルコール文化であり、恋愛と家庭であり、気分を盛り上げ整えてくれるBGMや詩の世界観なのです。
(ちなみに料理やワイン造りにおいても、物質の相反する矛盾した側面をうまくまとめて、同居させて収めることが美味しさのための1つの重要な技術かもしれません。つまり具体的によくよく思い返してみると、表面がパリッと焼けていて中身がジューシーなお肉を、繊細に香りたち軽やかでありながらボディもあり余韻のあるお酒と一緒に食べたいと思いませんか。)
このヨハン・シュトラウス2世のワルツは、酒と女と歌を愛さぬものは生涯馬鹿で終わる、との格言にもとづくそうです。ぜひどうぞ、良いお酒を楽しい仲間と楽しく飲んで、進路と明日への活力を得て進んでいってください。
お酒は20歳になってから。未成年者の飲酒は法律により禁止されています。
